蘭と愛犬 > 小さな旅  >  2008年  >  2008年4月27日 神角寺シャクナゲ

朝食を採りながら地元紙を読んでいたら、シャクナゲ祭が近いというニュースが目に入った。デジカメ講師のつぶやき「シャクナゲも撮ったらおもしろいですね…」が耳に残っていて、神角寺にむかった。
神角寺は、700年以上の歴史を持つお寺で、豊後大野市朝地町の750bほどの山の頂上に位置している。今はシャクナゲで有名なお寺として知られている。
この地にはかつて、緒方氏の流れをくむ大野九郎泰基が城塞を築き、鎌倉幕府の安堵を受けた大友氏を迎え撃って関東から下向してきた大友氏を撃ち負かした実績もある城塞であった。
今から700年ほど前の元寇の「弘安の役」の頃、地元の武士団(荘園領主や地頭など)が「国土の安全(国家安康)」を願って、運慶の弟子達によって仁王像を建立して寄進された事で有名である。
この仁王像は鎌倉時代の木彫りで、運慶の作風を最も正しく伝えた、九州で唯一の傑作として大切にされ、国の重要文化財に指定されています。
その後、大友一族の一万田氏や志賀氏の城塞として
また大野莊の奥の院としての地位を保ってきたと伝えられています。
また本堂は、富貴寺とよく似た方形の檜皮葺で、これも国の特別保護建造物に指定されているそうです。
隅棟の反りがが美しく、平安・鎌倉両方の様式を備えているのだそうです。この本堂の内陣には秘仏「観世音菩薩」が安置され、17年に一度、御開帳されるようです。
山門周辺はもとより本堂周辺もシャクナゲとミツバツツジの鮮やかな花たちに包まれ
とても爽やかな気分になれる所でした。
本堂の脇を通って裏手高台に行くと大野町が眼下に広がり、目の前には祖母山や傾山などの九州の屋根が展望され、
周囲にはシャクナゲが咲き誇り、お弁当持参でお見えになっている人たちもいて、とてもごやかでした。
若葉がかおり
木漏れ日に輝く新芽に心奪われ
花たちとたわむれた、小さな旅になりました。
そうそう。鳥たちも多数鳴いていました。とてもいい所でしたよ。

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